日本茶は千年を超す歴史を持った国民的飲料です。
お茶に多く含まれている栄養成分は、いろいろな健康効果をもたら
中でもお茶ならではの健康効果を持つ成分を紹介します
カテキン主にお茶の苦味と渋みをもたらす成分で全ての味成分のうち最も多 く含まれているものです。多彩な機能を持つ成分として近年最も注 目されている成分といってもいいでしょう。 カテキン類の健康効果の中で特に強力なのは抗酸化作用です。カテ キン類は活性酸素が人体の組織を攻撃するのを食い止めて、病気に 発展するのを防ぐ働きを持ちます。他にも殺菌作用や消臭作用、解 毒作用など人体にとって重要な効果があることもわかっています。
テアニンテアニンは爽やかな甘みと旨みを示す重要な味成分で上級茶に多く 含まれており、心身をリラックスさせてくれる不思議な効能を持っ ています。心がゆったりと落ち着いている状態にあると、脳から脳 波α波が出ることがわかっています。テアニンをとるとこのα波の 出現が増えます。リラックスした状態にあると全身の筋肉の緊張が ほぐれ、血管が拡張して血行が良くなります。手足の冷えも解消す るので特に女性には嬉しい効果です。
カフェインお茶でも爽やかな苦味を醸し出すなくてはならない重要な事成分で すが、中枢神経を刺激・興奮させたり、心臓や肝臓に作用して利尿 を促進したり、また胃酸分泌を促して食物の消化や吸収を助けたり 、体脂肪の分解を促進するなど多くの効能を持っています。 お茶のカフェインは飲んでからすぐに吸収され、血中濃度も1時間 前後で最高濃度に達することから極めて即効性があり眠気覚ましに 使われていた理由でもあります。
ビタミンC ビタミン類の中でも非常に分解しやすく体内に貯めておくことができない栄養素です。欠乏すると壊血病になったり免疫力が低下した りします。お茶はビタミンCを豊富に含んでいて上級の煎茶ほど含 有量が多く、1日4、5杯飲むと推奨摂取量の30から50%位の ビタミンCが取れます。
生活習慣病の予防に役立つお茶の健康効果の紹介
抗酸化作用体内の酸化と呼ばれる現象を抑え組織が老化するのを防ぎ免疫力を 保つことにつながります。抗酸化作用はお茶の代表的な健康機能で あり、すべての病気予防につながるとまで言われる重要な作用です 。
高血圧予防作用高血圧は心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病を招く危険因子とされ ています。約40,000人を対象にした調査で緑茶をよく飲む人 の脳卒中による死亡率は、飲まない人に比べて男性で約35%、 女性で約42%も低くなると言う結果が出ました。これはお茶の持 っている血圧上昇を抑制する作用が働いた結果だと考えられます。
コレステロール値の上昇抑制作用高血圧と並び生活習慣病の危険因子とされているのが血中コレステ ロール値が高くなることです。毎日お茶7杯分のカテキン類(約6 00ミリグラム)を1週間摂取した健康成人の血液を調べると、悪 玉コレステロールの酸化が抑えられていることがわかりました。ま た毎日お茶6杯分のカテキン類(400ミリグラム)を3ヶ月摂取 した人は善玉コレステロールの上昇が認められました
肥満予防作用太っていると生活習慣病にかかるリスクが非常に高くなると言われ ており、高血圧症や脂質異常症、糖尿病など中高年がかかりやすい 病気の多くは肥満と密接に結びついています。お茶のカテキン類に はデンプンの分解を抑えてブドウ糖の生成を妨げ、さらにブドウ糖 から作られる脂肪を減少させるため肥満が防止されると考えられて います。
他にもアレルギー作用や認知症に関する作用、虫歯口臭予防、強い
近年では、国内外の多くの研究者により、お茶の持つ健康効果が次々と解明されています。世界的な健康志向の高まりのなかで改めてお茶の持つ素晴らしさを感じている方も多いと思います。
ぜひお茶のすばらしさを体感してみてください!
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